こんにちは、アワクレトです。
皆さん、アノマリーを信じておられますか？アノマリーとは既知の法則や理論では説明できない事象のことを意味します。
私も半信半疑で、昨年末にアノマリーを検証してみたいという記事をご紹介しておりました。
記事の中では、年末年始の株価上昇のアノマリーについてご紹介し、本当に上昇するのかを検証してみましたので、今回はその結果をご紹介したいと思います。
アノマリーとは
改めてご紹介しますと、
アノマリー（英: anomaly）とは、ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。
出典：Wikipediaアノマリー – Wikipedia
ということになります。
株式市場では、様々なアノマリーがあると言われておりますが、今回は個々のご紹介は割愛させていただきます。
年末年始のアノマリー
さて、今回検証するアノマリーは、「年始に株価は上昇する」というものです。
推測されている背景としては、年末は多くの機関投資家がポートフォリオの整理のために損切を出す傾向にあるということが1つの要因とされております。
新年はご祝儀相場とも言われ、年始の2日間は株価が上がると言われています。
これを検証するために以下の銘柄を年末に購入し、年始に売るという検証を行ってみました。
検証銘柄
検証した銘柄としては、下記のものです。
VTI、VEA、VWO、AGG、GLD、IYR
個別銘柄だと市場感が分からないので、市場と連動する確率が高いだろうと予測したETFを購入しました。
購入したのは全て2020年12月28日時点となっております（小数点第二位以下切り捨てにて紹介しております）。
売却は2021年1月4日時点となっております。
VTI 194 → 191.9
VEA 47 → 47.4
VWO 49 → 50.1
AGG 118 → 118
GLD 176.8 → 182.1
IYR 84.9 → 84.8
結果としては、株価の増減だけを純粋に見ると+4.6（0.6％）という結果でした。
アノマリー検証結果としては、アノマリーどおりの結果と言えますね。
実際の市場結果をさらに分析
分析というほど大そうなことではないのですが、この結果だけをストレートに受け止めるにはいくつか気になることがありますので、もう少し紹介したいと思います。
個々の銘柄による結果に差が出た
まず、銘柄ごとに株価にバラつきが出ました。言わずもがなですが、個々に状況は違うということでしたね。
しかし、市場全体感をつかめるはずの銘柄であり、資産額も大きなETFですら、バラつきがあったということから、アノマリーをあまり考えず鵜呑みにして投資すると痛い目にあうことが予測されます。
銘柄としてはGLDが最も伸びを牽引しており、むしろこれが無ければ全体でマイナスとなります。
つまり、アノマリーとしてはゴールドのみが該当するという見方も出来そうですね。
株価だけでは語れない、実際に買ってみると分かる要因も
これは大方の方が予想されていることかと思いますが、個人投資家には手数料の問題が存在します。
アノマリーに基づいて利益を出すためには、実際に購入し、売却することで始めて利益が成立します。
日本国内の証券会社を使用している場合は、その過程で購入と売却にそれぞれ手数料がかかるんですよね。
購入数にもよりますが、今回私の場合だと完全に手数料負けしており、アノマリーとしての結果はプラスでもトータル資産はマイナスとなっております。
結構な金額を拠出すれば、当然トータルでも+となりますが、今回の検証と過去の年末年始の推移を見ても、個人的にはあまり大きな金額を拠出する気にはなれませんでした。
今年の年末も値動きとしてはトータル+となる可能性はあるかと思いますが、現時点ではこのアノマリーに基づいた購入はしないかなといった感じです。
まとめ
今回は年末年始で株価が上昇するというアノマリーのもと、検証するために実際にETFをいくつか購入してみました。
株価としてはプラスとなる事象が確認できましたが、個々の銘柄ごとにバラつきが出ており、トータル0.6％プラスという結果となりました。
また、これは手数料を無視した結果となっており、実際に購入、売却をしてみると手数料でトータルマイナスという結果でした。
手数料負けしない金額を拠出できれば、小遣い稼ぎくらいは出来そうです。
個人的には、そこまでの金額を掛けるほどの価値は無いかなという印象です。
やはり、テクニカル分析が出来ない初心者個人投資家は、長期投資で勝負するのが賢明のように思います。
今回もどなたかの役に立てばうれしいです^^
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