こんにちは、アワクレトです。
今回は、ダイエットの状況報告というよりも、アウトプット回です。
誰しもダイエットしたいなと考える機会はあるかと思います。ダイエット自体はなかなか難しい反面、その情報量はとてつもないものがあります。
巷にあふれる新ダイエット方法、世代的には何かのフルーツを1つ取り続ける系のダイエットが流行っては消えていったのを見ておりました。結局どれが正しい方法だったのか、今となっては分かりません。
というよりも、全て正しくなかったと言えるかもしれません。
正しい知識を得るためには投資も、ダイエットも、同じ理屈となります。先人たちの意見に耳を傾けることですね。ただし、主張の背景と根拠は重視したいところ。
そこで今回ご紹介したいのが、「ダイエットの科学」です。
タイトルが根拠を主張しているという、まさに今回の企画のための本!^^;
これを私なりにご紹介したいと思います。
副題と著者
まず、副題が『「これを食べれば健康になる」のウソを暴く』となっております。攻めたことをいきなり主張していますね。
実は私、このタイトルと副題だけで選んでしまったようなものです。強烈に興味をひかれたんですね。
著者はティム・スペクターさん。ロンドンの大学で遺伝疫学の教授をされている方だということです。医学にも精通されており、科学者としての観点を持ち合わせて本書を書いていらっしゃいます。
著者の背景を知るだけでエビデンスがしっかりしていると思ってしまうのは浅はかでしょうか^^;
索引、用語解説、注釈
この本を実際に手に取ってパラパラ眺めてみると何とも分厚く、ページを割かれている部分があることに気が付きます。
通常あとがきのページは巻末の数ページということが一般的かと思いますが、この本は巻末からめくってあとがきを探しても全然出てきません。
索引や用語解説、注釈といった内容に多くのページが割かれており、約70ページほどもありました。
これだけでもすごいことですよね。なんか著者の本気度合いを感じてしまいました。
微生物
本書のキーワードは紛れもなく微生物かと思います。特に著者は腸内フローラに重きをおいています。
人間を宿主とする微生物の多くが大腸に住み着いており、その細菌の種類や割合が健康に大きく関与していると筆者はしております。とりわけ、肥満に関しては細菌叢(マイクロバイオーム)で予測さえできると言います。
本質的な話は、この細菌を定期的に刺激を与えながら善玉を増やしていくことが、太りにくいからだを作ることに繋がるということでした。
ただ、単純にヨーグルトや発酵食品を食べればよいということでもないようです。
食べるものの基準
単に「肉は体に悪い」とか、「野菜は体に良い」とするのではなく、口に運ぶまでのプロセスが大事だと筆者は言います。
その中でシンプルに判断するためには、加工食品は一つの体に良くないものの基準だとされています。
ステーキとハンバーグであれば、ステーキを。普通のヨーグルトと脂肪ゼロのヨーグルトなら、普通のヨーグルトを。野菜ジュースではなく野菜を。といった具合に、なるべく加工工程を挟んでいないものを食べるのが体に望ましいとのことです。
また、過度に衛生面を気にすることも良くないと筆者は言います。野菜や果物はできることなら洗わずに丸ごと食べることで、摂取される栄養価は格段に上がるといいます。
具体的な食事
では、筆者が勧める具体的な食事とはということですが、腸内細菌を意識したものを食べるのは前述のとおりですが、そのためにはまず、食べるものの種類を多くすることが、豊かな細菌叢を築くことに繋がるとしております。
果物と野菜だけで1週間に30種類を食べることが理想的だと言います。
他には、上質なオリーブオイル、ナッツ、豆類など、食物繊維やポリフェノールが豊富なモノを意識して取ることが良いそうです。
あとは、肉を取り過ぎない、伝統的製法の乳製品、加工肉などの本物の食材ではないものを避ける、大豆や発酵食品を食べる、ケフィアやザワークラウトを取ると言った具合です。
食の種類を増やすためには、年間を通して旬な食材を積極的に取り入れると良いそうです。
そして意外にも、本当にたまには、ジャンクフードをドカ食いするなど、明らかに体に悪いことをすると体にとって刺激となり、活性化に繋がるのがそうです。が、あくまでも数か月に1度のようなごくまれにとすることが重要だそうです。
まとめ
今回は、ダイエット入門のために私が参考書とした「ダイエットの科学」をご紹介しました。
科学的なエビデンスを重視したダイエットの方法を求めた作者の記録的な内容でもある本書でしたが、キーとなるのは微生物でした。
それも腸内の細菌叢が重要で、人の健康はこの細菌叢で大きくコントロールされると言います。
食べるものは、加工したものを減らし、食物のままで食べること、種類を多く食べることが重要とされています。
そうすることで豊かな細菌叢が腸内に宿るのだとか。
しかし、筆者はイギリス人であり、日本人の感覚とはなかなか異なる部分が多いかと思います。
実際の食卓ではかなり違いが出てくるものですが、実際に私も食べるものを意識しており、成果が出ていますので、この筆者の言うことは、やはり間違いではないのだなという印象です。
具体的な食事の項に書いたとおりに食事をしていれば、例え今が不健康な状態であっても、かなり健康な体に近づけられるということでしたので、良かったら実践してみてください。
そして、もっと深く知りたいという方は、本書をご一読ください。
今回もどなたかの役に立てばうれしいです^^
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